当院の矯正歯科について
歯並びをよく見せるだけの矯正治療ではなく、悪い歯並びの原因となっている、姿勢・呼吸・食べ方・話し方などの筋機能の改善を含め、全身の健康をしっかりと支える健康的な歯並び・咬み合わせを育てていきます。
第1ステージ | 第2ステージ | 第3ステージ |
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乳歯列期(0歳~6歳) 乳歯が生えそろう時期 基本的な筋機能発達の時期 |
混合歯列期(6歳~12歳) 永久歯に生え変わる時期 |
永久歯列期(12歳~18歳) 永久歯が生えそろい、歯並び・咬み合わせが完成する時期 |
「発達育成コース」 | ||
生活習慣改善と筋機能トレーニング 4歳頃が開始目安 生活のアドバイスは随時無料 |
軽度の不正咬合は発達育成コースで改善可能な事も | |
矯正一次治療開始 8歳頃までが開始目安 |
矯正二次治療開始 永久歯を配列する治療 |
発達育成コース
体軸が悪く前後又は左右に歪んでいて、頭位の悪い子は
- 正しい鼻呼吸ができません。
- 頚椎が不安定で骨自体が発育してきません。結果、様々な発達への悪影響が起こりやすくなります。
- 舌を含めた口周囲の筋肉が正しく機能しないので、口が正しく閉じられず、正しい咀嚼もできません。
これらの結果、頭蓋骨と上・下の顎骨、即ち顔面の骨全体が育ちません。当然ながら歯並びにも大きな問題が出ます。
良い歯並び・咬み合わせは、正しい発育・発達があってこそ達成されるのです。
正しい発育・発達とは
1. 体軸と頭軸が正しく、良い姿勢が保持できる
2. 鼻から深い胸式呼吸ができる(体の直筋系が働く)
3. 正しい咀嚼(口を閉じ、アゴが横方向に動く)ができる
ちなみに、上記1.2.3の全てに舌(舌骨)が関わっています。
発育育成コースの到達目標は
1. 体軸と頭軸が正しい良い姿勢が保持でき、正しい呼吸・咀嚼ができること
2. 頚椎を安定させ、骨も正常に育つこと
3. 顔面全体の骨を発育させること
コースでは、現在正しい発育・発達を阻害している生活習慣の修正からして頂きます。そして、歪んだ体軸の修正、呼吸機能、咀嚼機能をできるだけ正常に近づけることにより、お子様の発育・発達を正常なレールに近づけます。
尚、お口の中に簡単ですが重要な装置(矯正装置ではありません)を入れて頂きます。
装置
発達育成コースで使用する装置は お子様一人一人の骨格や姿勢、呼吸・咀嚼機能に合わせ、オーダーメイドで作製する装置です。
既製品のマウスピースとは全く異なります。
ワイヤーやマウスピース等の装置による不安定な拡大ではなく、本来の人間の発育システムを高めて、自然で安定した拡大が期待できます。
- SPP(スーパーパラタルプレート)
- 丸茂義二先生(日本歯科大学名誉教授)考案
- 目的:
呼吸の改善(同時に口ポカンの改善)
姿勢の改善
骨格の発育(歯列も発育)等々
- SLP(サブリンガルプレート)
- 丸茂義二先生(日本歯科大学名誉教授)考案
- 目的:
舌位の改善
正しい咀嚼運動へ誘導(結果 歯列も成長)等々
- LAB(ラビアルアクティブバンパー)
- 丸茂義二先生(日本歯科大学名誉教授)考案
- 目的:
表情筋全般の活性化
下顎の前方への発育(過蓋咬合の修正)
咀嚼運動の改善 等々
症例
開始時 5歳4ヶ月 | 終了時 6歳8ヶ月 | |
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【立位姿勢】 |
体軸の修正、 呼吸・咀嚼機能が 改善できれば、 歯列・咬み合わせも 健康に育って行きます。 軽度の歯列不正なら 矯正治療を行なわずに 済む事もあります。 |
【立位姿勢】 |
・腰の反り ・体軸の歪みと捻れ ・頭が前方位+傾斜 |
・腰の反り改善 ・体軸の改善 ・頭位改善 |
|
【レントゲン】 |
【レントゲン】 |
|
・頚椎が発育形成不全 ・顔面骨全体が劣成長で平坦な顔 |
・頚椎が顕著な発育(形、高さ) ・顔面骨全体が顕著な発育 |
開始時 5歳4ヶ月
【立位姿勢】
・腰の反り
・体軸の歪みと捻れ
・頭が前方位+傾斜
【レントゲン】
・頚椎が発育形成不全
・顔面骨全体が劣成長で平坦な顔
体軸の修正、
呼吸・咀嚼機能が
改善できれば、
歯列・咬み合わせも
健康に育って行きます。
軽度の歯列不正なら
矯正治療を行なわずに
済む事もあります。
終了時 6歳8ヶ月
【立位姿勢】
・腰の反り改善
・体軸の改善
・頭位改善
【レントゲン】
・頚椎が顕著な発育(形、高さ)
・顔面骨全体が顕著な発育
料金
カウンセリング | 無料 |
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診査診断料 | 33,000円 |
基本料金 | 165,000円 |
毎回管理料 | 3,300円 |
当院の矯正治療の特徴
- 発達育成コースを併用し、体の機能の修正を行います。
- 矯正治療は8歳前後までに開始することが望ましいです。
※一部の不正咬合では4歳前後には発達育成コースとして対応が望ましいケースもあります。
※発達育成コースのみで対応可能なケースもありますので、お気軽にお尋ねください。 - 体の姿勢運動発達の改善を目的として、発達育成コースのみ4歳以降に始めることもお勧めしております。
お子さまの日常姿勢、お口ポカンなどが気になる方は、早めにご相談ください。
0〜18歳、各年齢、成長に応じた最善のアドバイス、治療をご提案・ご提供いたします。
矯正治療のリスク
歯根吸収に関して
・歯に矯正力を加えて、動的な治療を行っていくと根の先端が溶けて丸まっていくといった歯根吸収が起こることがあります。矯正治療に伴う歯根吸収は程度の差はありますが、避けられないと考えられています。
・習癖(舌突出癖、口呼吸、唇を咬む、爪咬み、指しゃぶり等)や、元々の咬み合わせの悪さがあると、歯根吸収はかなり起こりやすいです。その場合、矯正力を掛けると小さい力でも、歯根吸収を助長することは少なくありません。
・歯根吸収は大きく強引な力によって吸収が起こりやすい傾向にある為、矯正力に関してはできるだけ最小限の力で進めて行きます。