子どものむし歯の特徴
「子どものむし歯」の特徴は??
お子さまのむし歯がどうなったら、歯医者へ連れて行かれますか?
- 「歯が黒くなったとき」、「歯に穴が開いたとき」、
- 「痛がるようになってから」、「乳歯なら生え変わるから特に問題はない」
などのようにお考えの方、それは大きな間違いです。
特徴①:むし歯が白色から始まり、そのまま進行します。
乳歯や生えて間もない永久歯は白色からむし歯が始まり、そのまま神経まで到達してしまうことも少なくありません。
乳歯で黒くて大きく穴の開いた状態であれば、ほぼ確実に神経まで進行しています。
白色から始まる、乳臼歯の溝のむし歯 »
特徴②:むし歯の進行がとても早いです。
大人のむし歯では、むし歯が痛み出すまでに何年もかかります。
子どものむし歯の場合は、3ヶ月もあればむし歯が神経まで進んでしまうことがあります。
特徴③:むし歯になっても痛がりません。
お子さまが痛がらないからむし歯がひどくないのではありません。
子どもでは、歯の痛覚が敏感ではないのです。
もし子どもで痛みが続く場合は、むし歯が歯根を通り過ぎ、歯根の周りの骨にまで到達した状態です。
むし歯が酷く神経が全て腐ってしまっても
痛みを感じません。 »
特徴④:乳歯のむし歯がひどくなると、その下の永久歯も腐ってしまいます。
乳歯の下にある永久歯は、骨の中で育つ間、バリアー(歯胚)で守られています。
しかし、ひどい乳歯のむし歯は、そのバリアーと中にある永久歯を腐らせてしまいます。
最悪の場合には永久歯まで使えなくなります。
定期健診・むし歯予防
むし歯予防のためには、必ず定期検診を受けましょう!
3カ月検診について(=先回り予防)
むし歯の進行が早く、自覚症状が少ない子どものむし歯の特徴から、小児歯科専門の当院では、3カ月検診(3ヶ月に一回の定期検診)をお勧めしております。
- 3カ月検診の目的
- むし歯、注意すべき歯並び・咬み合わせの “早期発見”と“先回り予防”
3カ月検診のチェック項目
- むし歯のチェック
- お子さまが、できるだけ楽に終われる段階で発見しましょう(早期発見、早期治療)
- 新たな乳歯・永久歯が生えてきているかのチェック
- むし歯になりやすい生えたての奥歯は、早い段階でコーティング予防を行いましょう。
また、生えたての歯はスポンジのようにフッ素を吸収し、歯の質が強くなります。 - 乳歯から永久歯への生え変わりのチェック
- 乳歯~永久歯の生え変わりが順調かどうかチェックします。
問題がある場合は、どこに原因があるのか見つけ、適切な生活習慣のアドバイス、必要なら適切な処置のご提案をいたします。 - 歯並び・噛み合わせのチェック
- 将来、歯並び・噛み合わせの問題が予測される場合には、生活習慣における最善の対応策をお伝えいたします。
既に明らかな問題が出てしまっている場合には、歯並び・噛み合わせ治療(咬合育成プログラム、矯正治療など)が必要かどうかなどについても説明いたします。
※歯並びの治療は保険適用外となりますので、まず説明を聞かれた上でご検討していただいております。 - 生活習慣改善点のアドバイス
- むし歯も歯並びも生活習慣が大きな要因です。お子さまの健康に知らないうちに悪影響を及ぼしてしまっている生活習慣に対する改善アドバイスや、保護者の方からのご質問などに対して、最善の方法をお伝えいたします。
- 歯みがき指導
- 毎日の正しい歯みがきが、むし歯を防ぐ第一歩です。
保護者の方々へ-簡単で効率的な仕上げ磨きの方法をお教えいたします。
10歳くらい以上のお子さまへ-歯みがき方法をお教えして、実際に練習していただけます。
2歳児歯科健康診査を受けられます
当院は2歳児歯科健康診査の実施医療機関です。豊橋市在住の2歳児の方を対象に健診を実施しています。
受診券が届いた方は、期限をご確認の上、お電話(0532-61-1414)もしくは受付にて、ご予約ください。
歯とお口の健康を守るために大切な3つのこと
シーラントコーティング
もっともむし歯になりやすい奥歯の溝を、プラスチックで埋める予防方法で、大変効果があります。一度行えば、長期間効果が持続します。
奥歯は生えて間もない時期が最もむし歯になりやすいので、新しい奥歯が生えてきたら、できるだけ早い時期のコーティングをお勧めします。
※ 歯の溝の白い部分が、コーティングした部分です。
フッ素塗布
フッ素を塗布する事により、歯全体の質が高まります。
フッ素塗布は継続することにより効果が出ますので、検診ごとの塗布をお勧めします。
※ 当院では実費(2,160円)にて実施いたしますので、ご希望の方はお申し出ください。
ご家庭での躾(しつけ)が最大のむし歯予防
ご家庭でのきちんとした躾(しつけ)が最大のむし歯予防です。
躾(しつけ)と言っても難しい事ではありません。
- おやつは時間(10分間)をきちっと決めて、集中して食べさせる。
- 食事はテレビを見ながらではなく、最後まできちっと座ってよく噛んで食べる。
- 必ず保護者の方が歯を磨いてから寝る習慣をつける。お子さまが嫌がっても止めない事。
といった基本的な習慣をつけるだけでよいのです。
けじめのある、きちっとした生活習慣は体の健康にも良い事が知られています。